寄生虫の種類
ノミ
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- ノミの成虫の体長は2 mmほどで小さく、犬の体に飛び移ると30秒で吸血を開始します。
- 成虫はノミ全体のわずか5%で残り95%は卵、幼虫、さなぎで成虫の予備軍として室内環境にも生息しています。雌は1日に50個もの卵を産むので、例えば10匹の雌ノミがいたら・・・なんと30日後には26万匹以上のノミが発生することになります!
- 対策期間
- 主に春から初秋。13℃~32℃が活動温度。温かくて湿気があり、日の当たらない場所が好きなので、冬でも暖房のきいた室内で繁殖してしまうので年中注意が必要。
- 症状
- 強い痒み、ノミアレルギー性皮膚炎、貧血、瓜実条虫(お腹の寄生虫の媒介)
- チェックポイント
- ノミは全身に寄生しますが、特に腰、大腿部や腹部は要チェック!
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- 愛犬を襲うノミ・マダニの恐怖 ~ノミ・マダニ駆除剤で定期的に駆除しましょう!~
マダニ
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- 未吸血の成虫だと2-3 mm、吸血すると約100倍の大きさになることも。日本全国に生息し、草むらや山や森、公園などに潜伏しワンちゃんが通過する際に体温や二酸化炭素、振動を感知し飛び移ります。
- マダニがワンちゃんの皮膚を刺すと、刺した部分からセメント様物質を注入して口を固定し、数日間離れずに吸血を続けます。
- 対策期間
- 主に春から初秋
- 症状
- 実はあまり痒みはみられません。多数寄生による貧血、バベシア症やライム病などの媒介
- チェックポイント
- 足の指の間、顔周り(特に耳や目の周り)、お腹は要チェック!
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- 愛犬を襲うノミ・マダニの恐怖 ~ノミ・マダニ駆除剤で定期的に駆除しましょう!~
フィラリア
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- 蚊が媒介することにより感染し、心臓に寄生する。蚊に刺された時に蚊の吸血針の部分から犬の体内に送り込まれたフィラリアの幼虫は約6-7ヶ月で20 cm程のそうめん状の成虫になり、犬の心臓(肺動脈)に長期間寄生します。
- 予防期間
- 蚊の活動期間(主に4月~11月、地域、気温によって異なります)
- 症状
- 咳、呼吸困難、食欲不振、茶褐色の尿が出る(血色素尿)、お腹が膨らむことも。無症状で進行することも多く予防が大切!
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- 犬フィラリア症 ~フィラリアのライフサイクル~
犬回虫
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- 犬に寄生する最も一般的な寄生虫で、早ければ生後6週齢から寄生が見られます。白くて細長い糸状の虫で、犬の腸内に寄生します。回虫卵に汚染された土や食物を犬が口にすることにより感染します。また、感染した母犬から胎盤および授乳を通して子犬に感染することもあります。人にも感染することがあるので特に幼児では注意!
- 対策期間
- 年間を通して感染リスクあり
- 症状
- 下痢、体重減少、毛ヅヤが悪くなる、腹部膨満など
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- 愛犬を襲う消化管内の寄生虫
犬鞭虫
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- 5 cm~7 cmほどの吸血性の寄生虫。雌1匹で1日に約2000個もの卵を産み、虫卵は感染力をもったまま最長7年間土壌で生存可能です。そのため、汚染された環境を正常化することが難しく、何度でも感染することになります。
- 犬は鞭虫卵に汚染された土や水たまりの水をなめたりして口に入ることによって感染します。まれに人に感染することもあります。
- 対策期間
- 年間を通して感染リスクあり
- 症状
- 下痢や貧血、粘血便など。特に子犬は重症化しやすく死亡する場合も。
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- 愛犬を襲う消化管内の寄生虫
エキノコックス
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- 人獣共通感染症(ズーノーシス)。世界中で確認されている寄生虫で、日本では主に北海道で確認されていますが、人の患者は全国で見られます。最近では愛知県で捕獲された犬の糞から見つかりました。
- 成虫は3 mmほどで細長く、卵は0.03 mmの球形。犬が感染してか虫卵を産むまで早くて26日かかるので、月1度の定期駆虫が大切です。
- キツネの腸に寄生したエキノコックスの成虫が卵を産み、糞と一緒に排泄された卵を野ネズミが食べると、野ネズミの体内で幼虫になります。この感染した野ネズミを犬やキツネが食べることにより、キツネや犬の体内でエキノコックスは成虫になります。人間はエキノコックスの卵に汚染された山菜や沢水を口にしたり、手指についた卵から感染して、肝臓にエキノコックスの幼虫が寄生します。
- 対策期間
- 年間を通して感染リスクがありますので定期駆虫が大切!
- 症状
- 犬は無症状なことが多いのですが、人が感染すると重症化し、死に至ることもあります。
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瓜実条虫
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- ノミが媒介する寄生虫です。一般的に「サナダムシ」ともいわれ、犬や猫の小腸に寄生します。成虫は15~50 cmで瓜状の節が連なった形をしており、節の中に8~15個の卵が入っています。節の一部が感染犬の糞とともに排泄され、節が破れて出てきた卵をノミが食べ、ノミの中で孵化。そのノミを犬が食べて感染し、犬の小腸壁に噛みつき、吸血して成虫になります。
- 対策期間
- 年間を通して感染リスクあり
- 症状
- 下痢、食欲不振、体重減少
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